本アルバムに参加してくれたメンバー   文責:今野

金野由之:ドラム、パーカッション、コーラス
ロッキン時代からレコーディング等でお世話になってます。山川のりを率いるディープ&バイツのパーカッション、カスタネッツのドラムやHARCOのサポートなど。
スパン子:鍵盤、コーラス
イノトモ、ハンバートハンバートのサポート他、自身のユニットで北欧ツアーも。熊坂、輿石、久保、安宅と共に「今野英明と東京ランデブー」※のメンバー。
熊坂義人:ベース、コーラス
彼と輿石、久保はジャグ/ジャイブバンド「ヤング☆ナッツ」のメンバー。Asa-changの「ブルーハッツ」等々、多方面で活躍。
輿石わたる:バンジョー、コーラス
本業は版画家。料理上手い。
久保勉:ウオッシュボード
「ヤング☆ナッツ」のリーダー。ウオッシュボードの腕前は世界で5本の指に入るかも。あとの4人は知らない。
安宅浩司:ギター、コーラス
スチールギターを得意とするギタリスト。ミディより自身の1stアルバム「それでいいんじゃないかと」をリリース。ハンバートハンバート、湯川潮音他サポート多数。
山上ひとみ:サックス、フルート、コーラス他
カセットコンロス、サイゲンジ、小野リサ等サポートアーティストは多岐に渡る。今野の1stソロ「息を吸いこんで」、パードン木村との「UKE!TIME」等、お世話になりっぱなし。
山本哲也:エンジニア、アレンジ等
バンド、アノニマスの鍵盤奏者。初めて出会ったのは鈴木惣一郎によるハナレグミのレコーディングだった。前作に引き続きプロデュース、アレンジもお願いした。
  中島久美、末永千湖:ビオラ、バイオリン
前作のレコーディングで出会い、三木鶏郎冗談音楽祭などでもご一緒した。
  塚本功:ギター
バンド、ネタンダーズのボーカル、ギター。ピラニアンズ、小島真由実、スライマングース他でも活動。学生時代からの友人。
※今野英明と東京ランデブー:2005年に銀座博品館劇場で行われた「三木鶏郎と異才たち」(音楽監督:鈴木惣一郎)をきっかけとして生まれたバンド。トリメロ、ナツメロ等をレパートリィとし、2008年には「寒空はだかのカラフルロスタイムショー@北沢音楽祭」のホストバンドを務めた。

 

「ぼくにできること」インストアライブ・サーキット
●11/20(木)21:00〜@disk union下北沢店
●11/22(土)16:00〜@disk union吉祥寺店
        19:30〜@disk union国立駅前店
●11/23(日)15:00〜@新星堂TEA FOR TWO RECORDS立川店
●11/28(金)19:30〜@HMV渋谷
●11/30(日)17:00〜@タワーレコード新宿店

ライブ・スケジュール
●12月5日(金)大阪・梅田 MAMBO CAFE
 OPEN 19:30 START 20:30 with Orange Rounge
 前売2,500円 当日3,000円(1ドリンク)※50名様限
●12月6日(土)姫路市 maja (マハ)
 OPEN 20:00 START 21:00
 前売2,500円 当日3,000円(1ドリンク)
●12月10日(水)下北沢 440
 OPEN 18:30 START 19:00 / 龍平&バロン ゲスト有
 前売2,700円 当日3,000円(ドリンク別)
●12月14日(日)青山 SPIRAL EATS and MEETS Cay
 OPEN 17:30 START 19:00 / withううじん・tico moon 
 前売 3,000円 当日 3,500円
●12月21日(日)広島県竹原市 スズヤ楽器店跡地
 OPEN 17:30 START 18:00
 前売2,000円 当日2,500円
●12月22日(月)名古屋 TOKUZO
 OPEN 18:30 START 19:30
●12月23日(火)つくば市 Kitchen Soya
 with 安宅浩司、龍平&バロン
●12月27日(土)代田橋 CHUBBY
 詳細未定

 01  国立 is the place for me  
 02  Pretty Lickle Mermaid  
 03  きのう夢見た街  
 04  穴だらけのブルース  
 05  気分を変えよう  
 06  涙にじんじゃうくらい  
 07  君が歌ってくれた歌  
 08  年老いた子供たち  
 09  ぼくにできること  
 10  Happy Go Lucky  

今野英明によるアルバム収録全曲解説

1.国立 is the place for me
 ロード・キチナーのカリプソ・クラシックス「London is the place for me」を初めて聴いた時、すぐに自分も歌いたいと思った。ついでに日本語で地元「国立」の歌にしようと考えた。都心から電車で約40分、東京西部に位置する国立市は「City」というより「Town」と呼んだ方が相応しい郊外の街だが、言葉の響きを優先。本来カリプソでは使われないバンジョー、アコーディオンなどを使用したことにより、Tex-Mexのような、ポルカのような、不思議な音楽となった。僕が近年ハマっている、J-POPの祖にしてCM音楽の大家「三木鶏郎」の提唱した「冗談音楽」の系譜に連なる作品だと密かに自負しちゃう。

2.Pretty Lickle Mermaid
 ジャマイカに「レゲエ」、トリニダード・トバゴに「カリプソ」という固有のリズムがあるように、カリブ海に浮かぶフランス領の島、マルチニークには「ビギン」がある。このリズムは世界的なラテンブームの際一世を風靡し、コールポーターの「ビギン ザ ビギン」などが有名。この曲はその「ビギン」のリズムを取り入れた。しかし真面目にラテンを追求する気は(もちろん)ないので、やっぱりこれも冗談音楽か。タイトルの「Lickle」は「Little」のジャマイカ訛り(パトワ)。自分の中では古めの曲。

3.昨日夢見た街
 前曲に引き続き「お話」っぽい曲。リズムボックスを使用するというアイデア(いただき!)はディレクターのマーク氏のもの。本アルバムの録音/MIXを担当してくれた山本哲也君による終盤のストリングスアレンジが聴きもの。

4.穴だらけのブルース
 全くレコーディングするつもりじゃなかった曲(笑)。ウクレレで遊んでいて思いついた「ニューオーリンズ+音頭(?)」のようなリフをバンドでやってみたら大盛り上がり!その場でテキトーな歌詞を付けて早速レコーディング。これがブルース。アタ兄(安宅浩司)のギターソロは民謡っぽい。なんといってもスパン子のピアノが絶品。ブルース・ピアノの大御所、オーティス・スパンから一字もらってるの、伊達じゃないッス!

5.気分を変えよう
 ジャズやブルースでよく使う循環コード、バンドマンの符丁で「1-6-2-5」と呼ばれるコード進行で何かできないかな?と思いつつウクレレを弾いていてサビのリフレインを思いついた。すぐに「ひょっとしてあのベースラインが合うかも」と脳内エディット。それはニーナ・シモンの「Baby, just cares for me」という曲のベースライン。結果、カバーのような、そうでないような曲になった。ウォッシュボードも入ってジャグバンドの趣き。

6.涙にじんじゃうくらい
 しばらく封印していた、とっておきのリズム「ワンドロップ」を使用。古いレゲエのスタイルなんだけど、他にないアンサンブル。「愛だけが君を傷つける」。確かニールヤング先輩も同意見。

7.君が歌ってくれた歌
 フォーキーな、歌についての歌。僕が聴きたい歌、それは君が歌ってくれた歌。どんなレコードやCDより素晴らしい。

8.年老いた子供たち
 拉致問題について歌ってます。でなけりゃ「妨害電波」なんて言葉は使わない。もちろん「ポップス」として聴いてもらっても構いません。トピカル(時事、政治ネタ)なテーマについてどう向き合うかという問題は本来、表現者にとって避けて通れないのだけど、今までなかなかカタチにできなかった。音楽として、歌として「自分らしさ」がなければ意味ないし。
 拉致被害者全員の一日も早い帰還を心から願ってます。

※妨害電波…特定失踪者問題調査会は北朝鮮による日本人拉致被害者に向けて短波ラジオ「しおかぜ」で情報提供を行っているが「北朝鮮当局による妨害→周波数を変えて放送」といういたちごっこが続いている。

9.ぼくにできること
 心ある人なら誰でもこんな心境になることがあるんじゃないかな?もちろん僕自身のストーリーでもある。古くからの友人、塚本功が黒光りするソウルギターを弾いてくれた。

10.Happy Go Lucky
 タイトルは日本語で「笑う角には福来る」の意。あまりに能天気な曲/演奏だが、これはこれで「自分らしさ」全開の曲。このメンバーでなきゃできません。これが日本のSKA!


後藤 渉 撮影